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東京新宿歌舞伎町雑居ビル火災
ビル火災死者44人
防災の日、平成13年9月1日の午前1時頃に東京都新宿区歌舞伎町で死者44人を出す火災が発生しました。 ホテルニュージャパンを上回る死者数です。
<戦後の主な大火災による死者数>
- 1972年千日デパート(大阪)118人
1973年大洋デパート(熊本)104人 1980年川治プリンスホテル(栃木)45人- 1982年ホテルニュージャパン(東京)33人
- 1986年ホテル大東館(静岡)24人
今回の火災がこれまでの大火災と大きく違う点は、建物そのものが小規模(4階建ての小型雑居ビル)であったということです。
火災の原因は消防庁で調査されましたが、少なくとも防災設備が整備されず、そのまま放置されていた不備が、被害を大きくしたことは間違いありません。
続報1
ビル火災の被災者遺族が、ビルの防火管理体制に不備があったとして、火災が起きたビルを所有する不動産会社と社長らを相手に損害賠償を求める訴訟を起こすようです。
これは、2001年9月の死者44人を出した東京・新宿歌舞伎町の明星56ビル火災ですが、同ビルには既に使用停止命令も出されています。
東京消防庁は、出火原因は「放火の可能性が高い」とする調査結果を公表しました。
続報2
改正消防法が平成14年4月22日に参院本会議で全会一致で可決・成立し、今秋より順次施行されます。 その骨子は以下の通りです。
- 消防による雑居ビル等への立ち入り検査をテナントの営業時間外でも可能とした
- 改善命令に従わないテナントの使用停止命令の発動要件を明確化した
- 改善命令に従わない違反者が所属するテナント経営会社など法人への罰金は最高1億円とした
これは、昨年の死者44人を出した東京・新宿歌舞伎町の明星56ビル火災を受けての法改正ですが、同ビルには既に使用停止命令が出されています。
建物全体への使用停止(ホテル・ニュージャパン火災以来20年ぶり)が発令されると、そのビルは解体するしかなくなります。
続報3
死者44人を出した2001年9月の東京・歌舞伎町「明星56ビル」火災で、警視庁は2003年2月18日、ビルの防火管理に不備があったとして、ビル所有会社オーナーや各テナントの店長ら計6人を業務上過失致死傷容疑などで逮捕しました。
この火災は放火の疑いが強いとして捜査が進められていますが、犯人の逮捕よりも先にビル経営者らが防火管理体制の不備を問われて逮捕されるのは異例のことです。